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トランプ氏の本音

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【このブログは、過去の記事を含めて、より分かりやすくするために常時、推敲しています。】

トランプ氏の本音を単純化すれば、単に

Make America White Again!
だと推測します。和訳すれば、国政では「栄光の白人国家を取り戻そう!」、外交でも「有色人種をのさばらせない白人国家優位世界を取り戻そう!」というところでしょう。"Make America Great Again!"は、本音を隠すカムフラージュにすぎません。白人様がご主人で、我々日本人などの有色人種は、メイドや下男であるべき、という昔風な世界観なのでしょう。
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外交でも、白人様中心のロシアは仲間であり、中国、日本、メキシコなど有色人種国家は、メイドや下男としてなら認めるが、対等な仲間などではない、という世界観のはずです。


"America First"ですから、有色人種国家の日本などとの同盟維持だとしても、米国の下男役を期待してのことでしょう。「使える下男か?」との基準に合格すれば同盟維持でしょう。彼が期待する同盟関係は、決して「同じ価値観、理念を共有する仲間」などではないはずです。


トランプ氏から見れば、頼んでもいないのに、安倍総理が、「兄貴ーーっ!」と満面の笑顔と揉み手で擦り寄ってきます。ですから、安倍さんの思惑通り、トランプ氏も日本を「下男役」「子分役」とする同盟なら歓迎してくれるでしょう。

トランプ氏の世界観では、「優秀なのは我々、サラブレッドの白人様だ!」のはずです。ですから、「駄馬の有色人種の連中が設計した日本車が米国で売れ、アメ車が日本で売れないのは、日本が何か汚い手、何かズルをしているに違いない!公正な競争なら我々、優秀な白人様が勝つはずだ!サラブレッドが駄馬に負けるなんてありえない!」というのが彼の無知に基づく幼稚な基礎理論です。

だから、ここ最近、貿易等で米国がずっと押されてきた日本や中国など、ズルをしている有色人種の連中を叩く、という論理展開になるわけです。


ですから、安倍政権もそろそろ中国を敵視することを止め、日中で手を組んで有色人種クラブ形成を目指したほうがいいかもしれません。

そして、「下男役」「子分役」を卒業する手段として、トランプ氏も一度は容認した核武装を検討する時代なのかもしれません。

被爆者の方々の長年の苦しみを思うと、軽々に「核武装」などという言葉をもてあそぶべきではないことは百も承知しています。しかし、トランプ氏の侮蔑的態度に、私もついつい禁じ手の誘惑に負けそうになってしまいます。

私は、核廃絶を目指していたオバマ大統領を心から尊敬していた生粋のハト派です。そんな私も、トランプ氏に対しては、ついつい、まるで生粋のタカ派のようになってしまいます。

核保有国フランスのオランド大統領は、トランプ氏に対し「吐き気がする」と本音をもらしました。満面の笑顔と揉み手の安倍さんとは対象的です。

同じ同盟でも、米仏は、対等なパートナーであり、本音が言える関係。核保有国のフランスは国防を米国に依存していないからです。それに対し、日米は「親分子分関係」としての同盟。子分の安倍さんには笑顔と揉み手しかありえない。

「国防を外国に依存している」ということの無様さ、危うさ、惨めさ、情けなさが、安倍さんの満面の笑顔と揉み手に象徴的に表されているように感じます。

しかし、考えようによっては、国防を米国に依存しているこの惨めさは、戦争に負けたんだから仕方ない、とも思えます。恨む相手は米国ではなく、勝てない相手に戦争を仕掛けるという判断ミスを行なった我々日本人自身なのかもしれません。

戦勝国の米国が敗戦国の日本を武装解除したのは当然です。その後、米国にとって危険な日本の再軍備を防ぐ目的で「今後、お前は俺が守ってやるから、お前自身は武器(核)を持つな!」というのが現状です。日本を100%は信用できない米国にとって好都合な現状なわけです。

ですから、長年続いている「米国のポチ」という日本の屈辱的なポジションの根源は、戦争に負けたことの結果であり、敗戦国として仕方ないわけです。戦争に負けたことで負わされている現在の屈辱感が嫌なら、始めから戦争をしなければよかったか、あるいは、戦争に勝てばよかったということでしょう。

日米開戦を決定した日本人の当事者たちは、戦争に負けた場合、子々孫々まで敗戦国としての屈辱を負わせられるということを、まさか、想定も覚悟もせず、宣戦布告をしたわけではないでしょう。

日本敗戦の可能性も十分検討、想定し、覚悟もしていたはずです。ですから、無条件降伏した以上、現在、米国が日本をポチ扱いすることに関し、我々日本人が米国を恨むのは筋違いです。自分で招いた自業自得の屈辱的なポチのポジションを自己責任として、いさぎよく甘受しなければならないはずです。

弱肉強食の自然界では、弱者が強者にひれ伏すのは、生き残るための知恵です。無条件降伏で自国が弱者であることを悟らされた以上、相手の強者がたとえ下劣なトランプ氏であっても、ポチは尻尾を振り続けなければならないのです。

戦前の日本人のような「井の中の蛙」式の勘違いをせず、ポチとしての振舞いをよく把握している安部さんは、日本人のよき代表と言えるでしょう。

ところで、沖縄の方々だけに長年、不当に背負わされてきた過重な負担を思えば、日本の国防負担が小さいとは決して言えません。米兵の度重なる犯罪で沖縄の方々が受けてきた長年の苦難を思えば、日本の国防負担が小さいとは決して言えません。

一方、日本全土の負担という視点に立てば、国防を全く米国に依存しない場合に必要な日本全体の軍事負担に比べれば、現状の国防負担は安くついているはずです。

ですから、「満面の笑顔と揉み手」などという表現で安倍さんを批判しているわけでは全くありません。むしろ、高く評価しています。

安上がりという理由で国防を米国に依存している現状では、私が総理だったとしても安倍さんと同じ行動を取らざるを得ないからです。のび太君である日本を隣国のジャイアンから守るには、もう一人のジャイアンの助けが必要だからです。

しかしながら、用心棒代金の値上げをトランプ氏に要求されたら、その時が日本の核武装検討開始のよいタイミングではないでしょうか。値上げとなれば、安上がりの代償として今まで甘受してきた「首相の卑屈な笑顔と揉み手」を卒業することができるからです。「米国のポチ」というポジション返上のチャンスです。

誰もが知っている通り、もちろん、米軍は、他国の国民である日本人を守りたくて日本に駐留しているわけではありません。共産勢力の拡張に対抗する一つの重要な防波堤として日本の地が極めて重要なわけです。

他にも、日本を防衛するというよりも、逆に日本が再度、反米凶暴化しないよう至近距離で監視するため、事実上の日本占領を続けているという本音もあります。つまり、このように、米軍の日本駐留は、米国自身の国益のために必要なわけです。

トランプ氏は無知丸出しで、まるで日本の利益のためだけに米軍が日本駐留を続けていると言わんばかりです。「白人仲間のドイツを守るならともかく、気に食わない有色人種のジャップどもをなんで俺たち白人様が守らなけりゃならないんだ?守って欲しけりゃ、駐留経費の全額を支払え!いや、倍額払え!」という辺りが彼の本音でしょう。

そんな発想の延長で「もっと経費を負担しろ!」などと要求してきたら、核武装の準備をしつつ、「どうぞお帰りください」との交渉術も大いにありうるわけです。逆に安部さんがトランプさんに「もっと米軍駐留経費の負担をして欲しい。応じられないなら、撤退して欲しい。」とも言えるはずです。

日米双方の国益を満たすギブ・アンド・テイクのギリギリの妥結合意点が日米安保です。それにもかかわらず、「経費の全額を日本が払え!」などと言ってきたら、論外で受け入れられません。まあ、この辺の常識は、側近の軍事専門家たちが無知なトランプ氏を教育してくれるでしょう。

いや、私も甘いかもしれません。教育されて考えを変えるような知性があるのなら、あの年齢まで現在のような無知のままでいるわけがないからです。


とにかく、依存性の強い甘えん坊だった日本人を、自立の必要性に目覚めさせるトランプ大統領の誕生です。「第二の黒船」として、日本にとってはそれなりに意義があったと思います。

しかしながら、人種主義者であるヒトラーやトランプを生み出した民主主義という仕組みに限界を感じている今日この頃でもあります。









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by robocop307 | 2017-01-22 09:41 | つぶやき  

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