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明日15日(火)の計画停電

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本日の5つのグループ分けは、そのまま明日にも引き継がれ、停電の可能性のある時間帯は次の通りです。  

【15日(火)の各グループの予定時間帯】 (東京電力のサイトより転記)

   ◆第3グループ  6:20~10:00
   ◆第4グループ  9:20~13:00
   ◆第5グループ 12:20~16:00
   ◆第1グループ 15:20~19:00
   ◆第2グループ 18:20~22:00


ご自分の地域が所属するグループを知るには、こちらに置かれている都道府県別のPDFをご参照ください。

計画停電の意味は、こちら
上記の各グループ内全域で指定された全時間帯、一律に「必ず停電する」という意味ではなく、単に「停電する可能性がある」という意味です。

「計画停電の時間帯」という言葉に関し、東京電力と一般市民との間に微妙な解釈のギャップがあることを東京電力は、まだ自覚できていません。このため、この微妙な違いを明確に説明していず、政府や報道機関を含めて混乱が起こっています。各方面で、上記青字の2つの語義が混同されているからです。皆様におかれましては、混同なさらぬようにご注意ください。

私のコミュニケーション研修でいつも指摘しているように、今回の計画停電をめぐる騒動でも、またしても「多義表現」というコミュニケーションの癌が世の中の円滑な意思疎通を妨げているのです。

「多義表現」とは、同じ表現が情報発信者(例えば「書き手」)と情報受信者(例えば「読み手」)との間で別の意味に解釈されているような表現を指します。そのため、書き手の意図が読み手に伝わらない、というコミュニケーション障害を引き起こします。

身近な一例を挙げれば、「市長の姉は、米国育ちです。」という表現は、多義表現です。なぜなら、書き手は、下記の【意味A】で書いているのに、読み手は下記【意味B】と解釈してしまう可能性があるからです。

【意味A】市長である私の姉は、米国育ちです。
【意味B】市長には姉がいて、その姉は、米国育ちです。

多義表現による混乱の原因は、その多義表現を使っている情報発信者自身に、その表現が多義表現であることの自覚がないからです。気づいていれば、他の表現に言い換えるでしょうから。

特に、一方通行であることが多い、文章によるコミュニケーションでは、多義表現で誤解が起こっていること自体、書き手と読み手との双方が自覚できないのが普通です。つまり、誤解が独り歩きをしてしまい、誤解が解けないまま時間だけが経過してしまうことが多いのです。

多義表現により、書き手の伝えたい意図と読み手が解釈している意図とが食い違っているのです。しかも、「誤解が起こっている」ということさえ、情報発信者と情報受信者との双方に自覚されず、ましてやその誤解の原因が多義表現であることなどは誰も気づけないのです。

東京電力がやろうとしていることを予め市民に正確に周知徹底できないでいる今回の計画停電の混乱のように。

by robocop307 | 2011-03-14 21:33  

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