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もう一つの原因

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以前の投稿で風評被害発生のメカニズムを考えました。そのとき、風評被害発生の原因を

★分かりにくい情報発信

と推察しました。しかし、これに加えてもう一つ重要な要素があることを忘れていました。それは、

★情報発信者に対する不信感

でした。つまり、情報発信者が何かを隠していたり、ウソをついているのではないか、という不信感がある場合です。このような場合、市民は自己防衛のため、発表されている情報よりは過剰な安全策を取りがちになります。これも風評被害を発生させる大きな原因でした。

よく起こるパターンは、情報発信者に悪意があるわけではなく、「これを発表すると不要なパニックを起こすから」という判断で、一部の情報を公開しないケースです。

しかし、日本のような成熟国家では、行政側が一般市民を愚民として扱う、この「上から目線」発想をそろそろ卒業する必要があるのではないでしょうか?

民主国家では、主権者は市民であり、行政は、いわば「上司」である市民から一時的に仕事を任されている「部下」に過ぎません。トップは市民なのです

「これを発表すると不要なパニックを起こすから」という発想は、部下が上司に全ての情報を報告しない、という間違った行動と同じです。そんな判断を部下が勝手にするのは大きなお世話です。

「これを発表すると不要なパニックを起こすから」という発想は、次の二つのデメリットのうち、【デメリットA】の方が大きいと判断する発想です。

【デメリットA】全ての真実を公表すると市民が混乱する。

【デメリットB】ある危険を市民に知らせないことで、市民がその危険に対して備えることができず、その結果、将来、市民が損害を被る。


【デメリットA】を避けるため、ある種の情報を隠す判断をした場合、そのことで将来起こりうる【デメリットB】に対する損害賠償責任を自動的に背負っていることの自覚があるのでしょうか?

そこまでの覚悟も決意もなく、部下(行政)が勝手な判断で上司(市民)に知らせないまま上司に危険を負わせる時代錯誤はそろそろ卒業して欲しいと思います。

行政は自分を「判断力のある親」であり、市民を「判断力の無い子供」と勘違いしているのでしょう。

主権者である上司がパニックを起こす、起こさないは上司の勝手です。「上司がパニックを起こさないように」などとの部下の配慮は、大きなお世話です。部下としての越権行為です。部下は上司に全ての選択肢を隠さず報告すべきです。

日本のような成熟国家では、上司である市民、国民を「判断力の無い子供」扱いする発展途上国的発想は、そろそろ卒業して欲しいと思います。

by robocop307 | 2011-05-22 07:48  

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