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チェスのクイズ

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好きなチェスで、最近、脳の筋力の衰えを感じます。見落としや勘違い、つまり「不正確な思考」が目立って多くなってきました。チェスは、若い頃から元々弱かったのに、最近、脳の老化で、その弱さにいっそう拍車がかかってきました。悲しいものです。

唯一の例外は、2年ほど前、東大のチェス・サークルに所属する現役の東大生二人に公式戦で勝てたことくらいです。しかし、通常は、新鮮な脳を持つ20代の若者にはなかなか勝てません。最近では、もうチェスで人様と闘うことを避けるために山にでも篭りたい心境です。

そこで、皆様には、まだ私の脳が新鮮だった、二十年位前の過去へタイムトラベルしてもらい、20代の頃の私と闘ってみてください。私が大学生時代に作ったチェスの問題を紹介します。

            Created by Fujisawa Kohji

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(C)Copyright Fujisawa Kohji, 2011. All Rights Reserved.

この局面は、白番です。白の2手目でチェックメイト(詰み)にできます。白の1手目はどう指しますか?

勝手ながら、10分以内に解けたら、あなたの勝ち、10分以上かかったら、私の勝ち、というルールにさせていただけますでしょうか。 (ご参考までに、2年ほど前、当時の日本チャンピオンにも、この問題を試しに出題してみたら、当然のことながら、瞬時に解かれてしまいました。)

将棋は知っているけれど、チェスは知らないという方に、この問題の意味を説明します。

 ☆白が1手目で何かの手を指す。
 ★黒が何かの手で応戦する。
 ☆白の2手目でチェックメイト(詰み)にできる。

という意味です。各座標にいる駒の説明をすると、次の通りです。

h1:白のキング
a6:白のポーン
b7:白のルーク
c6:白のナイト

a8:黒のキング
a7:黒のビショップ
c8:黒のナイト


チェスの駒の動きを将棋の駒との対比で説明すると、以下の通りです。(ちなみに、私が将棋のルールを知ったのは、大学生時代にチェスを覚えてから2、3年後でした。家庭教師で英語と数学を教えていた中学生に将棋のルールを教えてもらったのです。)

キング → 「玉」と同じ。

ルーク → 「飛車」と同じ。但し、「成り」はない。

ビショップ → 「角」と同じ。但し、「成り」はない。

ナイト → 「桂馬」の動きを上下左右の四方向にできる。だから、ナイトは桂馬の4倍の価値があると言ってよいでしょう。

ポーン → 「歩」と同様に一枡ずつ前進する。白のポーンは、2→3→・・・・→7→8 の方向に進む。但し、「歩」と違い、敵駒がポーンの直前にいると、その敵駒を取れず、その敵駒が障害物となり、ポーンは進めなくなる。ポーンが取れる敵駒は、ポーンの斜め前(左右両側のどちらか)にいる敵駒だけである。斜め前の敵駒を取る場合、その敵駒があった斜め前の枡に進む。

(ちなみに、この問題では、a6の白ポーンは、直前にいるa7の黒ビショップを取って進むことはできません。また、a6の白ポーンは、b7の白ルークを守っていることになり、黒のキングは、b7の白ルークを取ることはできません。)

尚、チェスでは盤上にない駒を貼ることはできません。また、将棋も同様だと思いますが、チェスでは自分の手番のとき、その手を指すと、次に自分のキングを取られてしまうような自滅の手は禁じられています。

この問題の局面で説明すれば、この局面で黒の手番だと仮定した場合、黒のキングをb8へ移動させるような手が自滅の手です。黒のキングをb8に動かせば、次に、白のルークに黒のキングが取られてしまうからです。

また、チェスでは、チェック(王手)がかけられていない状態で、手番の側が次に指す手が「禁じられているそのような自滅の手」しか残っていないような場合、その局面はステールメイトと呼ばれ、ドロー(引き分け)になってしまいます。

チェスでは「相手を自滅に追い込んだら、引き分け」と覚えてください。あるいは「どちらかの手番で指せる手が無くなったら、引き分け」と覚えてもよいでしょう。

上のクイズは楽勝でしたか?簡単過ぎましたか?

20代の頃の私に勝った(10分以内に解けた)と思う方は、白の1手目をメールでお知らせください。正解か不正解かを返信メールでお知らせ致します。(有効期限:2011年11月末まで)

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by robocop307 | 2011-09-30 23:00 | チェス  

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