宇宙の知的生命体

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宇宙からの電波を常時、監視し、地球以外の知的生命体の存在を探っていることをテレビ番組で知りました。

こちらから電波を受信しているだけでは、なかなかラチがあかないので、地球からも電波を発信しているとのこと。人間という存在、地球の位置などを電波で発信し、地球外の知的生命体との交信を目指しているそうです。

でも、待ってください。それは、地球上の全部の国の同意を得ているのでしょうか？あるいは、国連での決議に基づいてやっているのでしょうか？

私がそんな疑問を持つのは、宇宙に対し、「私たちはここにいます！」という情報を発信することには、リスクが伴うと思うからです。その情報をキャッチした知的生命体が地球に友好的な存在かどうかは全く予想がつきません。

地球人を大草原に住むシマ馬に喩えてみましょう。大草原があまりに広大で、今まで運良く、ライオンと遭遇することはありませんでした。だから、私たちシマ馬はライオンの存在そのものを知らず、平和に生活していました。

ところが、私たちは自分たちシマ馬以外の動物の存在を知りたいと思いました。そこで、大草原に広く届くような電波で、「私たちシマ馬はここにいます！」という情報を発信したとします。その電波をライオンがキャッチしたらどうなるのでしょう？

こんなリスクがあるにも拘らず、他国の同意無しにそのような行為を行っている国は、そのような行為が宇宙人の地球攻撃を招いた場合、どうするのでしょう。その結果、他国が大災害を被った場合、法理論的にも道義的にも損害賠償責任を負う覚悟があるのでしょうか。

荒唐無稽なことを真面目に心配し過ぎですか？バカバカしいかもしれませんが、リスクはリスクです。確率が小さいからという理由で笑って油断していれば、東電が大津波を確率が小さいという理由で無視していたのと同じではないでしょうか。

誤解していただきたくない点は、私の主張は、「そのような電波発信は止めよ！」というのではありません。全てのリスクを回避しようとするなら、原発どころか、火力発電所も作ってはならぬ、ということになります。あるいは、もっと単純に、火を使って料理してはならぬ、なんてことにもなります。

そうではなく、損害賠償の覚悟と能力がない限り、自国以外にも損失を及ぼす可能性のある行為をなす場合、単独行動主義で行うべきではない、というのが私の主張です。「リスクを犯しても、何か得るものがあるかもしれない。だからやってみよう。」という地球規模の合意形成が必要なのでは？

単独行動主義だった傲慢なブッシュ政権を批判していたオバマさん、私の主張に反論できますか？私の主張は間違ってますか？