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多義表現

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先週木曜(10/27)は兵庫県の豊岡市役所の皆様に、午前と午後に講演をさせていただきました。講演前の朝には、豊岡市長の中貝宗治様と30分ほどの歓談させていただきました。

「小さな世界都市」を標榜する豊岡市の先進的コンセプトには感銘しました。日本の自然界で絶滅したコウノトリを40年近くの歳月をかけ、ついに自然繁殖まで導いたという偉業は知っていました。そのため、国連や海外メディアに豊岡市が注目されていることも知っていました。

しかし、中貝市長がご説明された「エコで経済活性化を!」というコンセプトは知りませんでした。今こそ世界で求められる、時節に沿った考え方だと感じました。

私はこれまで「エコは経済の足を引っ張る」くらいの古い概念しか持っていなかったので、このコンセプトは新鮮でした。エコと経済とをWIN-WINで共存、好循環させようという納得のいく素晴らしい発想です。

午前と午後の講演でも受講生の方々の熱心な受講態度が印象的でした。やはり、希望受講者に対する講演は盛り上がります。市役所の職員が全員で「豊岡市の良きセールスマンになろう!」という意欲的な趣旨での講演でした。

木曜は豊岡市を発った後、新幹線で京都駅から東京駅まで行き、そのまま秋葉原のホテルに宿泊しました。翌日、秋葉原で私にとってのリピーター様企業向けの研修講師を務めるためです。新幹線で移動中に「アンケートで大変好評でした」という嬉しいお知らせの御礼メールが届きました。

そういえば、木曜の東京駅に向かう帰路、新幹線内でおもしろいものを見ました。電光掲示板ニュースです。私がよく研修などで紹介する多義表現です。

「外務省、大使館にサイバー攻撃。」

というものでした。見た瞬間、笑ってしまいました。最初、下記の意味Aと解釈したからです。

意味A: 外務省が大使館にサイバー攻撃をした。
意味B: (何者かが)外務省や大使館にサイバー攻撃をした。


もちろん、伝えたかったことが意味Bだったことは、数秒後に分かりましたけれど。

言葉での「ルビンの壷」現象を私は「多義表現」と呼んでいますが、誤解を誘発する主要な原因の一つであることは間違いないですね。

by robocop307 | 2011-10-29 23:00 | つぶやき  

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