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老化速度と浦島太郎

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銀座コージーコーナーのモンブランです

写真は、普段、糖質オフの食生活を送っているはずの私が、それでも大好きなコージーコーナーのモンブランです。ところで、皆さん、ご自分の老化速度が健康診断の結果から分かることをご存じですか?

一昔前は、老化と言えば体内の「酸化」が注目の的でした。ですから、老化防止と言えば、抗酸化作用のある食品、サプリが注目されていました。もちろん、これらが重要であることは今でも変わりありません。

しかし、老化を促進する要素として、「酸化」と並ぶほど重要なものが「糖化」であることが最近の常識です。要するに体内の様々な蛋白質が糖と化学的に結合する現象が糖化です。

骨密度の数値が全く健康範囲でも、骨が老化でボロボロになっている場合があることも分かってきました。そんな骨は、骨密度が正常でも糖化によって黒茶色に変色しているのです。骨に限らず、血管を始めとして、体内の様々の糖化は、老化のバロメーターなのです。

そして、この糖化のスピードは血糖値に左右されます。しかし、空腹時と満腹時で大きく変化する一時的な「血糖値」という指標は、あまり参考になりません。

代わりに、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖の状態を表すHba1c「ヘモグロビン・エイワンシー」と呼ばれている数値が参考になります。糖尿病進行度の指標として有名な数値です。

健康診断で分かるこの数値があなたの「老化速度」を表していると考えてもよいでしょう。正常値の範囲は4.3%~5.8%で、この数値が高いほど、あなたの老化速度が速いことになります。

ご存じの通り、血糖値が高い状態が持続すれば、前述した骨の老化を始めとし、糖尿病、動脈硬化など、体内全体のあらゆる老化が加速されるわけです。

このことを十分承知している、「小食が趣味」の私も、スウィーツは好きです。出張先のホテルにチェックインするときなど、シュークリームやモンブランやプリンなどを買い込んで、チェックインするやいなや衝動食いすることがあります。ごくごくたまにですが、ホテルのデザートバイキングなどに行くこともあります。

普段の食事では徹底的に炭水化物を減らしているので、「たまにはいいだろう」と自分に言い訳してしまうのです。それでも、スウィーツを衝動食いする直前は、粉寒天を溶かした牛乳を少量飲むなどして、一応、血糖値がなるべく急上昇しないように準備はしますけれど。

しかし、そんな、スウィーツの甘~い禁断の快感に浸っているときは、「今、浦島太郎の竜宮城にいるんだ。長居しないように注意しよう!」と自分を戒めます。つまり、その禁断の快感が血糖値を上げ、老化速度をビュンビュン上げていることを承知しているからです。

ちょうど、浦島太郎が竜宮城で禁断の快楽の時を過ごしているうちに、その代償として、あっと言う間に老化してしまった状況になぞらえるのです。文明が生み出した、自然界には無い過剰な快楽には代償がつきものです。

by robocop307 | 2012-02-14 20:02 | 健康オタク

 

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