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プレセンのスライド枚数に注意

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講演、プレゼンなどで使うスライドの枚数は満足度を大きく左右するので注意が必要です。(←【主題文は冒頭に置け】の例)

昨日、ある企業様向けに1日研修をさせていただきました。午前がスライドを投影しての講義、午後がグループ実習というスタイルの研修です。午前中のスライド講義だけに参加された方も大勢いらっしゃいました。午前中の講義は通常の2時間講演と同じです。

午前中の講義参加の方だけのアンケートも取らせていただきました。ご満足度としての5段階評価の平均値は、最悪、惨敗の4.14でした。ご依頼者様には本当に申しわけないのですが、私の品質管理基準としては、不合格、失敗のケースでした。

アンケートに記載していただいた様々なご不満の声に目を通させていただき、失敗の原因分析を行ないました。原因は一つではないでしょうが、一つ浮かび上がってきた原因はスライド枚数の多さでした。

先月、同じテーマで別の企業様向けに行なわせていただいた講演での満足度は、4.53でした。ギリギリ合格ラインです。先月の企業様をA社、昨日の企業様をB社として、スライド枚数などを以下に比較しました。

(↓【情報構造を視覚化せよ】の例)

◆A社 (先月)
   ★講演時間:3時間
   ★スライド枚数:134枚
   ★比率:0.74枚/分
   ★満足度:4.53

◆B社 (昨日)
   ★講演時間:2時間
   ★スライド枚数:111枚
   ★比率:0.93枚/分
   ★満足度:4.14

1分当りのスライド枚数とご満足度との間には、有意な関係がありそうです。昨日のB社での失敗は、「あれもこれも伝えたい」と欲張りすぎての「詰め込み過ぎ」が原因だったようです。アンケートに「話し方が駆け足だった」、「もっとゆっくり説明して欲しかった」というご不満も散見されたからです。

ただ、こう書くと、アンケートではご不満だらけだったように誤解されてしまうと困ります。もちろん、「目からウロコでした」、「楽しい講義でした」、「とても役立ちました」、「分かりやすかったです」等のご評価も、いつも通り多数ありました。

そうは言っても、プレゼン時間とスライド枚数との適切な比率は、理想が「3分で2枚」、多くても上限が「4分で3枚」のような気がします。つまり、理想が0.67枚/分、多くても0.75枚/分ということです。昨日のB社様向け講義は、この基本原則から大きく逸脱していたがための失敗だったと思います。

スライド枚数が多すぎれば、講師の自己満足で終わるだけ、ということなど百万年前から知っていることです。それにも拘わらず、素人のようなそんな初歩的なミスを今さら犯すとは。深く反省させられた1日でした。

by robocop307 | 2013-03-14 09:22 | メルマガ過去ログ  

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