陰性判定の危険
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高熱と体の節々の痛みで、自身のインフルエンザ感染を疑っている皆さん、誤解しないように注意しましょう。
早期に病院へ行き、インフルエンザの検査をしてもらったとき、2種類のミスが起こりえます。
【タイプAのミス】
インフルエンザに感染しているのに陰性と判定されるミス。
【タイプBのミス】
インフルエンザに感染していないのに陽性と判定されるミス。
幸い、タイプBのミスが起こる確率は、無視してよいほど極めて小さいようです。ですから、陽性と判定された場合、自分はインフルエンザに感染しているものと信じて構わないでしょう。つまり、インフルエンザ検査では、冤罪のミスは起こらないのです。
一方、問題は、タイプAの方のミスです。こちらのミスが起こる確率は2割から4割とも言われています。こちらのミスは真犯人を釈放してしまうようなミスでしょう。
心配性で早めに病院へ駆けつける人ほど、このタイプAのミスが起こる確率が高くなります。インフルエンザのウィルスが検査で検出されるほど体内でまだ十分に増殖していないからです。
ですから、病院で「インフルエンザではありませんでした」と医師に告げられた人のうち、2割から4割の人は、実はインフルエンザ感染の初期だった、ということがあり得るのです。
陰性と判定されたがためにタミフルを処方してもらえず、インフルエンザが重症化してしまう可能性もあります。インフルエンザでなかった、との誤解から油断し、家族に感染させてしまうこともあるでしょう。
陽性判定は「感染確定判決」ですが、陰性判定は「非感染確定判決」ではないのです。そうではなく、初期症状での陰性判定は、「感染か非感染か不明」というグレー判決でしかありません。
インフルエンザ検査の陰性判定に潜むこのような危険性を十分認識しておきましょう。
by robocop307 | 2013-11-14 09:27 | メルマガ過去ログ