薬剤師の怒り
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今朝の朝日新聞朝刊の記事を読んで、友人の薬剤師から聞いた愚痴を思い出しました。
友人の愚痴は、私のような普通の患者が普段、薬剤師に対して感じていることに対する怒りでした。
医師からもらった処方箋を持って薬局に行きますよね。薬を渡される際、薬剤師はよくこんな発言をしませんか?
【今日はどうされました~?】 等々・・・・
私はこの種の問いかけを無駄な雑談と感じて、多少、イラっとしたりしていました。
私は心中、「病状は既に医師に伝えてある。なんで薬剤師に再度、病状を伝える必要があるのか?二度手間だ。薬剤師は医師が処方した薬を渡してくれるだけでいいんだ。無駄な会話はしないでくれ。」のように感じていたからです。
友人の薬剤師の愚痴を聞いたところ、私のこの発想は無知から来る誤解だったようです。
無駄な雑談のように見える薬剤師のこの種の問いかけは、まず法的な義務でやっている行為なのだそうです。
この種の問いかけは、医師の処方ミス、事務処理ミス(医師の処方を事務員がタイプミスをする等)を発見するためなのだそうです。
実際、ミスは医師だけではなく、事務員のパソコン操作でも起こっていると教えてくれました。
そのようなことが起こる確率は確かに小さいのですが、その小さい確率の事態が起こった場合は、当然、生命にかかわります。
ですので、薬剤師の問いかけ確認は、大部分のケースで無駄だとしても、小さな確率で起こる生命の危険を防止する意味で重要だということです。
つまり、私が感じていたような「二度手間」ではなく、人命を守る「ダブルチェック」だったのです。
私の友人が実際に経験した例を話してくれました。
◆医師が「睡眠薬を処方する」と言っていながら、実際には名前が似ている抗テンカン薬を処方していた。
◆「血圧を下げる薬を出しておきます」と言いながら、抗鬱剤を処方していた。
◆「アレルギーを軽くする薬を処方します」と言いながら、抗生物質を処方していた。
等々。
今後は薬剤師からの問いかけに対しては、ウザがらず、にこやかに対応しようと反省しました。
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by robocop307 | 2014-04-19 08:06 | 警鐘