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清水富美加さんに贈る言葉

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【このブログは、過去の記事を含めて、より分かりやすくするために常時、推敲しています。】

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清水富美加さんに贈る言葉です。

逃げるは恥だが役に立つ!
Szégyen a futás, de hasznos.

周囲に迷惑をかけない、という価値観は極めて重要です。

しかし、個人主義と利己主義との区別がつかない特殊な日本社会だけで、いびつに肥大化している価値観でもあります。

長時間労働の常態化という異常を長年、放置してきた土壌も、この価値観のいびつな肥大化が原因です。

国際的にも絶対善と思われる「他人に迷惑をかけない」という価値観も、過剰になれば弊害が起こります。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとしです。

生真面目すぎる日本人が「他人に迷惑をかけない」を完全に守りぬこうとすれば、滅私奉公の無限ループに陥ります。

無限ループの一例が長時間労働の常態化です。「私だけ早く帰宅すれば、他の人に迷惑がかかる」という発想。それでも、日本社会に所属している以上、無視できない価値観です。

が、しかし、自分自身が危ない緊急事態のときは、周囲に迷惑をかけてでも自分を助ける、という確信犯的な勇気も同様に大切です。

何もかも放り出して、とにかく逃げ出して自分を助ける、という勇気です。百万人に批判されようとも自分の命の方が大切、と決断する勇気です。

この勇気がないと電通社員の方のような「最悪な逃げ」になってしまいます。

もし、電通社員の方にこの勇気があったなら、何もかも放り出して退職する、という決断ができたはずです。たとえ会社側からは「無責任だ!」と非難ごうごうになったにせよ、「最良の逃げ」になっていたはずです。

幸い、清水富美加さんの場合は、最良の逃げを決断することができました。ご自身の芸能界引退で迷惑がかかる方々への直筆でのお詫びの言葉もありました。

あとは、自身に責任のない契約を除き、契約不履行による損害賠償責任を果たせば全く問題ないでしょう。

そうなれば、今回の引退は、ご自身にとって「最良の逃げ」だったのではないでしょうか。誤解に基づく周囲の批判なんか気にすることはありません。

業務用の笑顔が習慣化している清水富美加さんのような芸能人は気の毒です。癖になっているその自然な笑顔がヴェールになって、内面の極限状態が周囲に見えないからです。

だから、極限状態にあるわけでもないのに無責任に逃げた、との誤解から批判されるわけです。

芸能界は知りませんが、日本は、多くの名だたる一流企業が裏では長年、ブラック企業と同じことをしているブラック国家です。電通は氷山の一角にすぎません。

一流企業は巧妙に隠蔽しながら違法行為を行う点で、三流ブラック企業より悪質です。日々、奴隷生活を強いられている一流企業の社員の方々も多いのではないでしょうか。

そんなブラック国家に長年、洗脳されて、ブラック国家を放置してきたのが大人たちです。そんな大人たちが振りかざす常識なんて無視していいのです。

「プロ意識があれば、仕事なんて死ぬ気でやるもんだ!安月給なんて関係ない!休みが取れないなんて関係ない!俺たちもみんなそうだった!」などという批判なんて無視していいのです。

石器時代から抜けられないこうした発想が電通社員の方を追い詰めたのですから。

狭い会議室での喫煙者の喫煙で、非喫煙者が被っていた数時間にも渡る受動喫煙。大昔の石器時代には当然のこととして許され、放置されていた環境です。

しかし、時代が変わった今、このような過酷な受動喫煙は決して許されません。

もちろん、時代が変わっても変化しない普遍的な道徳観、常識もあります。一方、受動喫煙の例のように、時代とともに変化する常識も、もちろんあります。

しかし、残念ながら、時代とともに変化する常識についてこれない人種は、いつの世にもいるものです。時代の変化に関しては、ある意味、落ちこぼれの人々です。

柔軟性に欠けるこうした人種からの批判は無視していいのです。時間経過という風化の中で、やがて消え行く人々なのですから。

昔の常識を振りかざして、しつこく批判する大人たちには「洗脳されてるのはあなた方のほうだ!」と言ってやればいいのです。(注:私は「幸福の科学」の信者ではありません!)

私も過去、何度か逃げてきました。それを今、後悔はしていません。あの時、あの時、逃げてきたからこそ、今の自分がある、という心境です。

最後に、この投稿のまとめを「川平慈英さん」風イントネーションで言わせてください。

逃げてもいいんです!


【注:この投稿には反発される方が多いでしょう。批判する方々のご意見も十分理解できます。批判するご意見の根拠に私も賛成するところが多々あるからです。ただ、電通社員の方のような緊急事態にある方々に向けての一般論を書きたかったのです。非常事態には、たとえ周囲に迷惑がかかっても緊急避難は許される、と。清水富美加さんや変人の私と違い、日本の土壌では、人に嫌われる勇気がない方が多いと思います。人との対立が苦手で、心優しい気の弱いタイプです。周囲からの批判に立ち向かう勇気のない方々です。そんな方々は、何もかも放り出すという非常口に気づかず追い詰められてしまいがちです。そういう方々に非常口という選択肢に気づいていただきたかったのです。そこで、今、注目度の高い清水富美加さんの例で表現させていただきました。 】




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by robocop307 | 2017-02-18 23:13 | 意見表明  

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